PBR(株価純資産倍率)
この記事のポイント
株価と1株あたりの純資産(倒産した時にもらえるお金)を比較して、割安かどうかを判断する指標
目次
【簡単に】PBR(株価純資産倍率)ってなに?
PBR(株価純資産倍率)とは、株価と企業の純資産を比べて、株価が割安かどうかを判断する指標です。

【ちょっと詳しく】PBR(株価純資産倍率)ってなに?
株主には「残余財産分配請求権」という権利があり、企業が倒産してすべての債務を返済したあと、残った資産を株主で分け合うことになっています。
「残余財産」というのが、会計上では貸借対照表の「純資産」にあたります。

1株あたりの純資産でと株価を比べて、割安かどうかを判断する方法がPBRです。
計算式は下記のとおりです。

PBRは1未満で割安と言われています。
1株あたりの純資産とは、企業の純資産を発行株式数で割ったもので、会計上の理論的な1株の価値を表します。
そのためPRBが1を割っている場合、「株価が、会計上の純資産価値よりも低い水準で評価されている」ということになります。

たとえば「純資産が100万円、発行株式数1,000株、株価900円」という会社があった場合、この会社のPBRは0.9になります。

つまりこの会社の株を買った場合、もしこの会社が今倒産したとしても、1株900円で買った株に対して、1株あたり1,000円もらえることになります。
ただし、実際に倒産した場合にこの金額がそのまま受け取れるとは限らないので、あくまでも目安として考えていただければと思います。

株価よりも企業が倒産した時にもらえるお金の方が大きいため、PBRが1未満が割安と言われているのです。

【最後にまとめると】PBR(株価純資産倍率)ってなに?
PBRとは、株価と1株あたりの純資産(倒産した時にもらえるお金)を比較して、割安かどうかを判断する指標。
