個人消費支出価格指数(PCE価格指数)
この記事のポイント
・個人消費支出価格指数(PCE価格指数):消費者の実際の支出や消費行動を反映した物価変動を表す指数
・ポイント①:PCE価格指数が上昇している場合は、物価が上昇している(インフレ)ことを意味する
・CPIの計算方法:あらかじめ決められた調査品目や購入割合(ウェイト)ともとに計算
・PCE価格指数の計算方法:消費者の実際の支出データをもとに計算
・ポイント②:CPIでは、調査対象のチーズが決まっているため、買い替え(代替行動)がすぐには反映されにくい
・ポイント③:PCE価格指数は実際の消費行動の変化(代替行動)も反映されやすい
・コアPCE価格指数:食品・エネルギーを除いたPCE価格指数
【簡単に】個人消費支出価格指数(PCE価格指数)ってなに?
個人消費支出価格指数(PCE価格指数)とは、消費者の実際の支出や消費行動を反映した物価変動を表す指数です。

【ちょっと詳しく】個人消費支出価格指数(PCE価格指数)ってなに?
個人消費支出価格指数(PCE価格指数)とは、アメリカの消費者が実際に支出したモノやサービスの価格変化を表す物価指数です。
この指数は、GDPを計算するときにも利用されている物価指数で、人々の消費行動の変化も反映しやすいことから、実際の消費に近いインフレ指標とされています。
そのため、PCE価格指数が上昇している場合は、物価が上昇している(インフレ)ことを意味します。

似た指標に、消費者物価指数(CPI)があります。

CPIは、あらかじめ決められた調査品目や購入割合(ウェイト)ともとに計算しています。
そのため、実際の消費行動と少しズレが生じることがあります。
たとえば、いつも買っていたチーズが値上がりしたとします。

すると、多くの人は価格の安い別のチーズへ買い替えるでしょう。

しかし、CPIでは、調査対象のチーズが決まっているため、このような買い替え(代替行動)がすぐには反映されにくいという特徴があります。

一方、PCE価格指数は、消費者の実際の支出データをもとに計算します。
そのため、「高くなったチーズを買う人が減り、安いチーズを買う人が増えた」というような実際の消費行動の変化(代替行動)も反映されやすい仕組みになっています。
そのため、PCE価格指数は、CPIよりも実際の消費行動に近い物価指数だと言われています。

ちなみに、PCE価格指数にはコアPCE価格指数という指標もあります。
違いは次のとおりです。
PCE価格指数:食品・エネルギーを含む
コアPCE価格指数:食品・エネルギーを除く
食品やエネルギーは、天候や国際情勢などの影響を受けて価格が大きく変動しやすいため、これらを除いたコアPCE価格指数を見ることで、純粋な物価の動きを把握しやすくなります。

そのため、アメリカの中央銀行(FRB)は、金融政策を判断する際に、特にコアPCE価格指数を重視しています。

【最後にまとめると】個人消費支出価格指数(PCE価格指数)ってなに?
個人消費支出価格指数(PCE価格指数)とは、消費者の実際の支出や消費行動を反映した物価変動を表す指標で、消費者物価指数(CPI)よりも実際の消費に近い物価指数とされてるんだなって覚えておいてね。
