中古住宅販売件数
この記事のポイント
・中古住宅販売件数:アメリカで売買が完了した中古住宅の件数を表す経済指標
・資産効果:住宅や株式などの資産価格が上昇することで、人々が自分の保有する資産の価値が増えたと感じ、消費行動が活発になる効果のこと
・供給月数:「現在の販売ペースが続いた場合、売り出し中の住宅が何ヶ月で売り切れるか」を示した数値
・ポイント①:供給月数が短い場合は、住宅市場が好調である可能性がある
・ポイント②:供給月数が長い場合は、住宅市場が減速している可能性がある
【簡単に】中古住宅販売件数ってなに?
中古住宅販売件数とは、アメリカで売買が完了した中古住宅の件数を表す経済指標です。

【ちょっと詳しく】中古住宅販売件数ってなに?
中古住宅販売件数とは、アメリカで売買が完了した中古住宅の件数を表す経済指標です。
一戸建てだけでなく、コンドミニアムや共同住宅などの取引も含まれています。
ニュースで一般的に発表される数字は、その月の販売ペースが1年間続いた場合、年間で何件売れるかを示した「年率換算値」です。
そのため、販売件数が400万件と発表されても、その月だけで400万件の住宅が売れたという意味ではありません。

住宅市場は、景気と深い関係があります。

その理由の一つが、資産効果です。
資産効果とは、住宅や株式などの資産価格が上昇することで、人々が自分の保有する資産の価値が増えたと感じ、消費行動が活発になる効果のことです。
たとえば、収入が変わらなくても、自分が所有する住宅の価格が上昇すると、買い物や外食などにお金を使いやすくなることがあります。

反対に、住宅価格が下落すると、将来への不安などから消費に慎重になることがあります。

ただし、中古住宅販売件数そのものが資産効果を示すわけではありません。
資産効果を考える場合は、中古住宅販売件数だけでなく、住宅価格の動きも合わせて確認する必要があります。

中古住宅販売件数を見るときは、「供給月数」にも注目します。
供給月数とは、「現在の販売ペースが続いた場合、売り出し中の住宅が何ヶ月で売り切れるか」を示した数値です。
供給月数は、次の式で表すことができます。
供給月数 = 在庫件数 ÷ 販売件数
供給月数を見ることで、住宅市場が好調なのか、それとも減速しているのかを判断する材料になります。
供給月数が短い場合は、現在の販売ペースに対して、売り出されている住宅が少ない状態です。
住宅が比較的早く売れやすいため、売り手が価格を下げなくても買い手が見つかりやすく、住宅価格も上昇しやすくなります。
そのため、住宅市場は好調である可能性があります。

一方、供給月数が長い場合は、現在の販売ペースに対して、売り出されている住宅が多い状態です。
住宅が売れるまでに時間がかかりやすくなるため、売り手が値下げをしたり、買い手に有利な条件を提示したりすることが増えます。
そのため、住宅市場は低調、または減速している可能性があります。

たとえば、次のような場合を考えてみましょう。
【昨年】
在庫件数:400万件
販売件数:200万件
【今年】
在庫件数:400万件
月刊販売件数:100万件
この場合、供給月数は次のようになります。
【先月】
400万件 ÷ 20万件 = 2ヶ月
【今月】
400万件 ÷ 100万件 = 4ヶ月
昨年の販売ペースが続けば、売り出し中の住宅を約2ヶ月で売り切る計算になります。
一方、今年の販売ペースでは、同じ在庫を売り切るまでに約4か月かかる計算です。
今回の例では、在庫件数は変わっていませんが、住宅の販売ペースが遅くなったことで、供給月数が2か月から4か月に長くなっています。
ただし、供給月数は販売ペースだけでなく、売り出し中の住宅の数によっても変化します。
そのため、供給月数が長くなったからといって、必ずしも住宅への需要が弱くなったとは限りません。
供給月数だけで住宅市場の好調・不調を判断せず、販売件数、住宅在庫、住宅価格、住宅ローン金利などと合わせて確認することが大切です。

【最後にまとめると】中古住宅販売件数ってなに?
中古住宅販売件数とは、アメリカで売買が完了した中古住宅の件数を表す経済指標です。
供給月数が短い場合は、住宅が早く売れやすく、住宅市場が好調である可能性があります。
一方、供給月数が長い場合は、住宅が売れるまでに時間がかかりやすく、住宅市場が減速している可能性があります。
ただし、供給月数だけでは住宅市場の好調・不調を判断できないため、販売件数や住宅価格、在庫件数なども合わせて確認することが大切なんだなって覚えておいてね。
