フィラデルフィア連銀ADS業況指数
この記事のポイント
複数の経済データをまとめて「今のアメリカ景気」をざっくり把握するための指標
【簡単に】フィラデルフィア連銀ADS業況指数ってなに?
フィラデルフィア連銀ADS業況指数とは、アメリカ経済の現在の調子が、リアルタイムに近いでわかる総合景気指数です。

【ちょっと詳しく】フィラデルフィア連銀ADS業況指数ってなに?
算出に使われるデータには、アメリカ経済の実体を表す重要な指標が含まれています。
雇用や失業に関する指標
工業生産
給付金を除いた個人所得
製造業・商業の売上
GDP成長率…など

ADSの特徴は、年に4回しか発表されないGDPのような影響力の大きいデータと、毎週発表される失業保険申請件数のような高頻度データを、同時に組み合わせている点です。

これらのデータはフィルター処理を行い、特定の指標が全体の数値を引きずることのないよう調整されたうえで、一つの指数にまとめられています。


ただしADSは、さまざまな情報を統合した総合指標であるため、「景気全体をざっくり把握する」のには向いていますが、
どの要因が
どの程度
景気に影響しているのか
といった細かい内訳は分かりにくいという性質があります。


そのため、「この指標だけを見ていれば景気のすべてが分かる」という指標ではありません。

ADSは全米を対象とした広範囲の指標です。
0を平均値として、下記のように判断されています。
プラス → 景気が平均より良い
マイナス → 景気が平均より悪い

また、過去の景気局面との比較にも使われます。
たとえば、ADSが大きくマイナスの水準にある場合、過去の不況期と比べて、どの程度深刻なのかを判断する材料になります。
ADSがマイナス3を指していれば、それは1990〜2001年の不況(マイナス2)の時よりも景気が悪いということになります。
ADSの最も効果的な使い方は、
過去の似た動きの局面と現在を比較することです。
1960年代までさかのぼるデータがあるため、似たパターンを探し、今後の景気の方向性を考える材料となります。

なお、統計の一貫性を保つため、定期的にゼロ(平均値)の基準を見直しています。
そのためADSも定期的に数値が修正される点にも注意が必要です。

【最後にまとめると】フィラデルフィア連銀ADS業況指数ってなに?
フィラデルフィア連銀ADS業況指数は、複数の経済データをまとめて「今のアメリカ景気」をざっくり把握するための指標なんだって覚えておいてね。
