PER・PBR・ROEの関係性
この記事のポイント
・PER・PBR・ROEの関係性:PER・PBR・ROEは別々の指標のように見えて、実はつながっており、3つを一緒に見ることで本当に割安な企業を見つけやすくなる指標
・低PBR・低ROE:将来的な成長はあまり期待できない
・低PER・低PBR・高ROE:お宝銘柄
・高PER・高PBR・低ROE:割高
・高PBR・高ROE:企業の稼ぐ力や成長性が評価されていて株価が高くなっているため妥当な株価
・ポイント①:PBR = PER × ROE
・ポイント②:PER = PBR ÷ ROE
・ポイント③:ROEの向上が株価上昇につながる
【簡単に】PER・PBR・ROEの関係性ってなに?
PER・PBR・ROEの関係性とは、PER・PBR・ROEは別々の指標のように見えて、実はつながっており、3つを一緒に見ることで本当に割安な企業を見つけやすくなる指標です。

【ちょっと詳しく】PER・PBR・ROEの関係性ってなに?
まず、それぞれの関係性を式で見てみましょう。
PBR = PER × ROE
つまり、PBRはPERとROEの掛け算で表すことができます。

PBRとPERは次のような計算式になっています。

そしてROEは次のような計算式に置き換えることができます。

この式を理解すると、「なんでPERが高いのか」「なんでPERが高いのか」を考えられるようになります。
では、具体的なPER・PBR・ROEの関係性を見ていきましょう。
低PBR・低ROE:「成長があまり見込めない」
たとえば、次のようにPBRが低い企業を見てみましょう。
【A社】
PBR = 0.3倍
PER = 30倍
ROE = 1%
【B社】
PBR = 0.3倍
PER = 3倍
ROE = 10%
A社とB社はどちらもPBRは0.3倍と低く、一見すると割安に見えます。
しかし、先ほどの式を見てみると、A社はROEが1%と低く、企業の稼ぐ力が弱いことがPBRの低さにつながっていると考えられます。

ROEが低いということは、企業の稼ぐ力が弱いということです。
そのため、PBRが低くて割安だったとしても、将来的な成長はあまり期待できない企業と言えます。

低PER・低PBR・高ROE:「お宝銘柄」
同じくB社を見てみましょう。
【A社】
PBR = 0.3倍
PER = 30倍
ROE = 1%
【B社】
PBR = 0.3倍
PER = 3倍
ROE = 10%
B社は、低PER・低PBRと割安でありながら、ROEも高く、しっかりと稼ぐ力も持っている企業です。
つまり、企業の稼ぐ力に対して株価がまだ十分に評価されていない可能性が高いです。
このような企業は「お宝銘柄」と呼ばれています。

このように、PBRが割安だからといって、ROEやPERを無視してしまうと、A社のように割安に見える地雷株を買ってしまうことがあります。
高PER・高PBR・低ROE:「割高」
次に、PBRが高い企業を見てみましょう。
【C社】
PBR = 3倍
PER = 300倍
ROE = 1%
【D社】
PBR = 3倍
PER = 10倍
ROE = 30%
C社は、高PBR・高PERと割高であるにもかかわらず、ROEも1%と低いです。
つまり、企業の稼ぐ力は弱いのに、株価だけが高く評価されている状態です。
そのため、割高な企業だと考えられるでしょう。

高PBR・高ROE:「妥当な株価」
D社は、PBRは高いものの、ROEも30%と非常に高くなっています。
つまり、自己資本を効率よく使って利益を生み出せています。
このような企業は、企業の稼ぐ力や成長性が評価されていて株価が高くなっている可能性があります。
そのため、PBRが高いからといって、必ずしも割高とは言えません。

ROEの向上が株価上昇につながる
最初の式を変形すると、次のように表すこともできます。
PER = PBR ÷ ROE
この式から、ROEを高くすればPERを低くすることができます。
つまり、企業はROEを高めることで、企業としての稼ぐ力を高めるだけでなく、PERも低くなることで割安感を高めることができます。
そのため、投資家から高く評価されやすく、株価上昇にもつながるのです。

ただし、PER・PBR・ROEだけ割安・割高を判断するのではなく、PER・PBR・ROEの3つをセットで見ることで企業の割安さや稼ぐ力を判断するようにしましょう。

【最後にまとめると】PER・PBR・ROEの関係性ってなに?
PER・PBR・ROEの関係性とは、PBR・PER・ROEは三位一体の指標であり、一つの数字だけを見てると、本当のお宝企業を見逃してしまう可能性があるんだなって覚えておいてね。

