名目GDP/実質GDP
この記事のポイント
・名目GDP:実際に取引されている価格に基づいて計算したGDPのこと
・実質GDP:名目GDPから物価変動を取り除いて計算したGDPのこと
・名目GDPと実質GDPの差:物価が上昇したことによって増えた金額
【簡単に】名目GDP/実質GDPってなに?
名目GDPとは、実際に取引されている価格に基づいて計算したGDPのことです。
実質GDPとは、名目GDPから物価変動を取り除いて計算したGDPのことです。

【ちょっと詳しく】名目GDP/実質GDPってなに?
名目GDPは、物価変動を含めて、実際に取引されている価格に基づいて計算したGDPです。
つまり、名目GDPは「実際にいくら売れたか」を表しています。

実質GDPは、名目GDPから物価変動を取り除いて計算したGDPです。
つまり、実質GDPは「実際にどれだけ多くのモノやサービスが生み出されたか」を表します。

それでは、実際に違いを見てみましょう。
たとえば、次のようなケーキ屋があったとします。
【ケーキ屋:1年目】
売上:500万円
販売価格:500円
販売個数:1万個

名目GDPは、実際の販売価格を使って計算します。
名目GDP = 販売個数 × 販売価格
そのため、1年目のGDPは500万円になります。

一方、実質GDPは物価の変動を取り除くため、基準年を設定して、その年の販売価格で計算をします。
今回は基準年を1年目の販売価格に設定するため、まだ物価変動はありません。
そのため、実質GDPも500万円になります。

2年目は物価が上昇したため、ケーキの販売価格が550円になりました。
さらに売れ行きも好調で、販売個数は1万5000個に増えたとします。
【ケーキ屋:2年目】
売上:825万円
販売価格:550円
販売個数:1万5000個

名目GDPは、1年目と同じように実際の販売価格で計算します。

一方、実質GDPは基準年(1年目)の価格で計算します。
実質GDP = 販売個数 × 基準年の販売価格
今回の基準年は1年目のため、販売価格は500円で計算します。

1年目と2年目の名目GDPと実質GDPの差を見てみましょう。
【ケーキ屋:1年目】
名目GDP:500万円
実質GDP:500万円
名目GDPと実質GDPの差 = 500万円 − 500万円 = 0円
【ケーキ屋:2年目】
名目GDP:825万円
実質GDP:750万円
名目GDPと実質GDPの差 = 825万円 − 750万円 = 75万円
1年目には差がありませんが、2年目には75万円の差があります。

この75万円は、物価が上昇したことによって増えた金額です。


このことから、名目GDPは物価変動も含めてGDPを計算するのに対して、実質GDPは物価変動を取り除いて、「実際にどれだけ多くのモノやサービスが生み出されたか」を見ることができます。

【最後にまとめると】名目GDP/実質GDPってなに?
名目GDPとは、物価の変動を含めた実際の価格で計算したGDPのことで、
実質GDPとは、名目GDPから物価の変動を取り除いて計算したGDPのことなんだなって覚えておいてね。
