クレジット・スプレッド

この記事のポイント

・クレジット・スプレッド:信用力の異なる債券同士の利回り(年利)の差のこと

・債券:国や企業がお金を借りるために発行する借用証書のようなもの

・ポイント①:Aaa〜Baaは比較的に信用力の高い債権、Ba以下は信用リスクが高い債権

・ポイント②:クレジット・スプレッドを比べるときは、同じ通貨・満期の債権同士で比べる条件の債券同士で比べる

・ポイント③:Baaランクの社債(満期:10年)とAaaランクの国債(満期:10年)の組み合わせが一般的

・ポイント④:景気回復への期待が高まる局面では縮小し、景気悪化への警戒が強まる局面では拡大する傾向がある

目次

【簡単に】クレジット・スプレッドってなに?

クレジット・スプレッドとは、信用力の異なる債券同士の利回り(年利)の差のことです。

【ちょっと詳しく】クレジット・スプレッドってなに?

まず、債券とは、国や企業がお金を借りるために発行する借用証書のようなものです。

つまり、債券を購入するということは、国や企業にお金を貸し、その代わりに利息を受け取る立場になるということです。

そして、クレジット・スプレッドを理解するうえで欠かせないのが、国や企業の信用力です。

信用力は、Moody’s(ムーディーズ)などの格付け会社によって評価されています。

Moody’sは世界的に信頼されている格付け会社の一つで、企業や国が発行する債券について、「お金をきちんと返せるか」という信用力をランク付けしています。

格付けは、次のようになっています。

Aaa(最高)→ Aa → A → Baa → Ba → B → Caa → Ca → C(最低)

一般的には、Aaa〜Baaは比較的に信用力の高い債権Ba以下は信用リスクが高い債権とされています。

信用力が低い企業ほど、お金を返せなくなるリスクが高いため、投資家はその分だけより高い利回りを求めます。

もし信用力の高い企業と低い企業の利回りが同じなら、多くの人は信用力の高い企業にお金を貸したいと考えるでしょう。

そのため、信用力の低い企業は、投資家に買ってもらうために、より高い利回りを提示する必要があるのです。

クレジット・スプレッドは、次の式で表すことができます。

クレジット・スプレッド = 信用力が低い債券の利回り − 信用力が高い債券の利回り

クレジット・スプレッドを比較するときは、同じ条件の債券同士で比べることが基本です。

比較する条件は、主に次の2つです。

同じ通貨

同じ満期

たとえば、次のような場合を考えてみましょう。

【10年満期の債券】

Aaaランクの国債:利回り3%

Baaランクの社債:利回り6%

この場合、クレジット・スプレッドは次のようになります。

6% − 3% = 3%

つまり、信用力の低いBaaランクの社債は、信用力の高いAaaランクの国債よりも3%高い利回りで取引されているということです。

一般的には、次のような組み合わせで比較されることが多くなっています。

Baaランクの社債(満期:10年)

Aaaランクの国債(満期:10年)

また、クレジット・スプレッドは景気の先行きを判断する材料としても使われます。

クレジット・スプレッドは、景気回復への期待が高まると縮小し、景気悪化への警戒が強まると拡大する傾向があります。

景気回復への期待が高まる局面では、投資家は企業に対する不安が和らぐため、信用力の低い企業の債券も積極的に買うようになります。

すると、その債券の利回りは下がり、クレジット・スプレッドは縮小します。

一方、景気悪化が懸念される局面では、投資家は企業がお金を返せなくなるリスクを意識し始めます。

そのため、信用力の低い企業の債券は敬遠され、利回りが上昇し、クレジット・スプレッドは拡大します。

【最後にまとめると】クレジット・スプレッドってなに?

クレジット・スプレッドとは、同じ通貨・同じ満期の債券同士を比較したときの、信用力の違いによって生じる利回りの差のことです。

また、景気回復への期待が高まる局面では縮小し、景気悪化への警戒が強まる局面では拡大する傾向があるんだなって覚えておいてね。

この記事を書いた人

自分が株式投資の勉強をしているときに、毎回わかりやすい記事を探すことが面倒だと感じ、自分で辞書を作成することにしました。
意味や定義を正確に理解するというよりは、実践で使えるだけの知識を身につけるを目指しております。
自分が勉強したことや身につけた知識も掲載していくので、こんな考え方あるんだ見たいな感じで、一つの参考として読んでくださると助かります。
1年ほど日本の個別株売買をして、年利15%ほどで回しておりました。
今は海外ワーホリしながら、株の資金を貯めております。

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